介護サービス利用者 6割超 心身に衰え 利用控え響く
今年は全世界の高齢者 受難の年。
朝日新聞より。
介護サービス利用者の6割超
心身に衰え 利用控え響く
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、
在宅の高齢者が介護サービスの利用を控え、
心身の衰えが広がっている可能性があることが、
介護従事者を対象にした調査でわかった。
介護従事者の6割超が、
利用者の心身の機能低下を認識していた。
調査は淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)が5月4~17日、
インターネットで実施。
全国のケアマネジャーやデイサービスの職員ら503人が回答した。
内訳は、全国に先駆けて緊急事態宣言が出た7都府県が46・3%、
その他が53・7%だった。
調査によると、
在宅の介護サービスの利用控えが「多くいる」としたのは11・1%、
「一定程度はいる」が38・8%。
「いない」は17・7%だった。
それらの影響で、
心身の機能が低下している利用者が「かなり多い」としたのは4・6%、
「多い」は16・3%。
「多少いる」とあわせると6割で、7都府県に限ると7割にのぼった。
自由記述では
「自宅に閉じこもっているうちに転倒し、
自力歩行が難しくなった人がいる」
「社会から離れ、うつ状態になった」
「家族も疲弊し、介護ストレスから虐待も増えている」
といった深刻な状況が明らかになった。
結城教授は
「利用控えにより、今後、要介護者らが増えることも考えられる。
自治体などは、必要以上の利用控えをしないように呼びかけるべきだ」と話す。
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