喉の筋肉鍛え、
食べ物を飲み込んで胃に送り込む働き(摂食嚥下=えんげ=機能)が年齢とともに低下すると、誤嚥性肺炎のリスクが高くなる。誤嚥性肺炎は死に至ることもあるため、予防が重要だ。
摂食嚥下機能の維持には、かむ力、舌で喉の奥に食べ物を送り込む力、飲み込む力が必要で、これらを鍛えれば誤嚥性肺炎の予防にもなる。舌の動きは、普段の会話で滑舌を意識したり、歌を歌ったりすることで改善される。「愚痴や小言も嚥下機能のトレーニングになると思えば、話さないよりはいいでしょう」
喉の筋肉を鍛えることが大切だとして、
頭部挙上訓練は、あおむけに寝て、手は体の横に置く。肩を床に付けたまま、頭だけを足の爪先が見える程度まで上げ、10秒以上維持して戻す。最低5回繰り返し(1セット)、1日1セット以上行う。自分で頭を上げられない場合は、家族などに頭を支えてもらってもよい。本人が少しきついと思う回数を行うのがコツ。頸椎(けいつい)や血圧の管理は医師と相談する。
嚥下おでこ体操は、額に手のひらを当てて、顔はおへそをのぞき込むように下方向に、手の付け根は上に向かっておでこを押し戻すように上方向に力を入れて5秒間維持。10回1セットとして、毎食前に行う。
開口訓練は、これ以上開けられないというくらい口を大きく開いて10秒間キープ。10秒間の休息を挟んで5回繰り返す(1セット)。これを1日2セット行う。
ざまクリニック所沢のブログ
高齢者専門のクリニックです 所沢地域密着型の臨床医療を基本 ただし 基礎医学理論に基づく臨床医療を提供
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