2019.01.16 05:07血圧が下がり過ぎるとせん妄を呈する 90+α歳今までも、たくさんの年賀状を頂きましたが、直筆での最高齢記録を更新。初めてお会いした、数年前にはとても、とても考えられなかったこと。暴言を吐き、失禁もあり、歩行も困難。脳は画像上、萎縮は当然ですが、典型的な正常圧水頭症(NPH)像を呈していました。が・・・、服用されている薬剤を整理、新たに必要な薬剤を追加して、経過を診てきましたが、別人のような目の輝きに。暴言は収まり、失禁までも!!NPHの時に見られる典型的な歩容ではなく、歩行障害の原因も、変形性膝関節症によるものとわかり、一安心。その証拠に、今も杖1本で歩いて来られています。いやぁ、当時の大騒ぎは“せん妄”だったワケで、もろもろの薬剤が原因で、おそらく、血圧の下げ過ぎ。今でも時々、プチせん妄状態を呈されますが、この患者さんの場合降圧剤の量を調整して、切り抜けられるので幸い。「クスリを飲んで、血圧も100くらいで落ち着いています」エ〜ッ!!そこまで下がると、超高齢者の脳内血液循環や如何に。よほどの重大な循環器系疾患があれば、循環器専門医の管理下へ。それ以外、特に90歳を超えてきたら、降圧の仕方次第で、認知機能がめちゃくちゃになりますので、要注意。例の使えない抗認知症薬以外でも、高齢者の場合は薬剤で色々と起きるのです。画像上、NPH初見を呈するも、症状の悪化を認めない超高齢者の年賀状紹介でした。ハッキリとした画像上のNPH所見・・・。拙著に書いた通り、画像もカタチを見ているだけ、キノウは見てないからです。この方のニューロンは、機能しているということです。元々、持っている「性能」が違うのでしょうね。ざまクリニック所沢のブログ高齢者専門のクリニックです 所沢地域密着型の臨床医療を基本 ただし 基礎医学理論に基づく臨床医療を提供 フォロー2019.01.17 08:36クリニックから見た富士山2019.01.08 12:46アリセプト®︎ 服用後に 興奮・感情失禁を呈した症例0コメント1000 / 1000投稿
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