人混みを避け 1人で散歩などの意識
暑い時間帯を避けて‼️
夕刊フジより。
人混みを避け
1人で散歩などの意識
加齢に伴い、
運動機能が衰えることは至極当然のことだが、
性別や日常活動の程度などによって、
低下の具合や低下する速度には、大きな違いが出る。
■フレイル予防
日本の高齢化は急激に進行し、特に後期高齢者の増加が顕著なのは周知の事実だ。後期高齢者は複数疾患の合併に加え、加齢に伴う諸臓器の機能低下、認知症の悪化などで、健康状態や生活機能などの個人差が拡大する傾向があり、特有の健康障害を抱えやすい。
2018年、厚生労働省はフレイル対策事業を本格始動した。フレイルとは、虚弱(Frailty)という意味で、加齢とともに筋力や認知機能などが低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性が高くなった状態を指す。同事業は、このフレイルにならぬよう、前段階で適切な介入・支援を行い、高齢者の生活機能維持・向上を目指す。
フレイル有症率は加齢とともに増加し、後期高齢者では要介護や健康寿命の延伸阻害の要因になっている。健康寿命延伸には、不健康(要介護)期間の短縮(平均寿命との健康寿命との差)が重要であるため、フレイル予防は積極的に行う必要がある。
■各自が高い意識を
高齢期の運動機能は、同年齢でもマスターズなど世界的なスポーツ大会に参加し記録を出す人もいる一方で、病気の有無などで機能低下の速度が異なり、最も個人差が大きく出るといわれている。
各自治体で地域開催している高齢者の“通いの場”では、フレイル予防プログラムが各種用意されている。また最近では、民間のスポーツジムやスポーツインストラクターなどの協力体制も加わり強化されつつある。
しかし現在のコロナ禍により、人が集う場などへの参加は自粛、家に籠りがちになるため、高齢者にとっては動かないこと(生活不活発)による健康への影響が危惧される。
家に居ることが増えるときこそ、自身でできることに取り組みたい。座位時間を減らし立つ・歩く時間を増やす、スクワットやストレッチ、また人混みを避け1人で散歩やウオーキングなども有効だ。
コロナと共存を余儀なくされる今後は、さらなる健康管理が必要となる。高齢者自身が高い意識を持ち体力・気力維持に努めることが重要だ。
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