フレイルのよもやま話

マニフェストも書き直しました。





《マニフェスト2019》こそが、
2011年の開業時から
“ドカーン”と出したかった内容です。


このマニフェスト公表まで
色々と遠回りしましたが、
診ておかねばならないことが
沢山あった為、やむを得ないこと。






ホームページを見れば気がつく、
選挙ポスターのような標語⁉︎


“元気な高齢者”。


その“元気”に込めた思いは“自立” 。


高齢者クリニックを立ち上げて、
対策しようと考えていた相手が、
そう、
自立の邪魔をする「フレイル」です。








このブログにも写真を出しましたが、
昨年の2018年4月に
クリニックの看板も作り直しました。


昨年に、なぜ?


「認知症は概念の確立も新しい疾患だ」
と聞くことがありましたが、
全くもって、
フレイルの比ではありません。


フレイルの論文を目にしたのが2001年、
しかも、
2018年に《医師国家試験出題基準》
に追加されたばかりのホヤホヤ。


フレイルは医師国家試験にやっと取り上げられたばかり。


・・・と言うことは・・・。


私が医学部を出た30年も前には
教えてもらうことすら無理。


そもそも、
フレイルの概念すらなかったのですから。


横道に大きく逸れました!!


フレイルの国試対策基準入りを記念して、
クリニックの看板も刷新した訳です。
冗談が半分の、本気が半分くらい(笑)。






最後にはマジメな話も。


フレイルのモトになった「frailty」
とは日本語で「虚弱、脆弱」。
形容詞が「frail」。


「脆弱」の意味で、
似たような英単語に「fragility」と、
その形容詞「fragile」があります。


「フラジャイル」はドラマでありました、アレですね。


2014年に老年学会が「frailty」の呼称を、
色々な経緯から
「フレイル」とした旨を発表されましたが、
2011年時点でも、
「frailty」を『フレイル』って、
呼んでましたネ。


ドラマが「フラジリティ」ではなく、
「フラジャイル」にしたのと同じで、
(ジャイルの方が響きがイカしている!!)
「フレイルティ」なんて、言いにくくて、
会話ではフツウに「フレイル」ですね。


2011年9月に当院は開業しましたが、
その前の月の8月に、
当時の聖路加国際病院の理事長であった
H先生に挨拶に行きました。
(外来に飾ってある写真がその時のモノ)


子供から高齢者まで幅広い年齢層を対象としてきた
整形外科から、
高齢者に特化した
「高齢者専門クリニック」を立ち上げる
決意表明と、
開業時のアドバイスを頂くつもりでした。



聖路加国際の運営の話を含め、
会話も盛り上がって来た頃・・・、


H先生「座間先生、(途中省略)フレイルですよ。」


わたし「ハイ!!そう、思います!!」



それから、「フレイル」談義。
“医師(偉大過ぎる医師でしたが)“と
「フレイル」に関して、
初めて話した瞬間でした。


今から、8年も前・・・、
本当に貴重な時間でした。


以上の理由から、
2011年に「フレイル」なんて看板を出しても・・・。


医療現場でこれから
「フレイル」に関して、
何が起きるか?
注目しています。



ざまクリニック所沢のブログ

高齢者専門のクリニックです 所沢地域密着型の臨床医療を基本 ただし 基礎医学理論に基づく臨床医療を提供

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