【超高齢者の認知症】この症例では ナニをすべきか❓

90代前半の症例。


風貌は

“長身の老紳士”。


記憶の問題あり。


虚血性心疾患の既往もあり。


認知機能テストは低得点。


MRIも裏付ける内容。


他スライスでも明らかな、

広汎な白質病変を伴う

左右差のある強烈な海馬萎縮。


AGDを疑わせるような

行動異常は認めず。


アルツハイマーにおける

海馬萎縮の左右差頻度は

拙著に記載した通り、

珍しくもなし。


年齢的に

NFTDとの鑑別は当然だが、

過剰リン酸化タウ

オンリーよりも、

アミロイドβ

過剰リン酸化タウ

のコラボが

この強烈な海馬萎縮の元凶

“妄想”。


処方されていた

メマリー

でノイズを消すことよりも、

既往歴と白質病変から

考えるに

優先すべきことがあるのでは❓


ポリファマシーを避けるべく、

処方しても“1種類”。


他にも

問題を見つけたので、

そちらを改善してから・・・。

ざまクリニック所沢のブログ

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