『治療抵抗性』レビー小体型認知症の正体

80歳代男性。


他院で「海馬の萎縮」

       を指摘されています。


当院受診後、

確認できた

症状や所見は以下の通り。


・進行性の認知機能の低下

・頻回の幻視・妄想

        特に嫉妬妄想

・歩行障害

        幸い転倒はありません

・レム睡眠行動障害

・薬剤過敏性   

        ごく微量で悪化します

・低活動型せん妄


・振戦や筋固縮はハッキリしません

・眼球運動障害は認めません

・失禁はありません

・けいれんの既往はありません

    

ところが・・・です。


薬剤過敏性があれば、

むしろ、

微量での管理が可能となる

ハズなんですが・・・

効果が出ないのです。


まさに治療に抵抗。

ヤルコト、ナスコト、

見事にはね返されています。


こうなれば、

オマケがあることは確実。


そう、

レビーオンリー

じゃないだろうと言うこと。


いよいよ、

頭部CTをオーダー。


ありました、ありました。


脳梗塞を合併した

レビー◯ックスですか〜🤣


いえいえ、違います。



冠状断(脳を顔面方向から)

透明中隔腔を認めます。

確かに両側で

海馬は萎縮していますが・・・。

トンデモもなく、

重要な所見があります。


下記をご覧ください。


水平断(頭のてっぺんから)

脳のシワ(脳溝)が細くて、

目立ちませんよね。


矢状断(頭を真横から)

アタマのてっぺんには

やはり脳溝が目立ちません。


さて・・・所沢の有志諸氏、

この患者さんは

ナニを合併していたか、

わかりましたか❓


答えは拙著194ページを‼️

ざまクリニック所沢のブログ

高齢者専門のクリニックです 所沢地域密着型の臨床医療を基本 ただし 基礎医学理論に基づく臨床医療を提供

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